愛、それは人類の弱点なのか?

わけがわからないまま逃げ惑う人たち。主人公夫婦もとりあえず町を出るのですが、辰雄が腕が痛むと錯乱するので仕方なく、悦子は真壁を連れて戻ることに。痛みの原因だし。医者だし。……でもねえ、せっかく拘束されてた危険物を世に放つとは。代わりに「愛」を教えろと人妻に迫るじゃないですか。一般的な意味とは違うけどw それに辰雄は、真壁をシャベルで殴り倒したまま捨てて逃げたのでは。

ほら、再会するなり殴り返されてるじゃないですか。
追い詰められ、お互いをかばい合う夫婦に愛を看破したと唱う真壁。曰く、愛とは『痛み止めのようなもの』、本当の痛みを忘れて一時の嘘の安らぎにひたることができる、無意味で必要のないもの。人類の弱点だとさえ……。あくまで外からの判断、自分に向けられた愛でも湧き上がる思慕でもありませんけれど、映画版と大きく違うところです。
ところで、痛い痛いと騒ぎながらも実は仕掛けを済ませていた辰雄。
『いっそ腕を切り落としてくれ』
と懇願し、鉈を取りに行った真壁の上に大量の鉄パイプが落ちてくる……筈が。そこから色々(やっぱり寄生獣を思い出させながらもw)人類vs宇宙人が続きます。
自分の死を予感して初めて、人類の語る死の恐怖を悟る真壁。だから共存を申し出ていたのかと、やーっと理解するわけですから、概念だけ手に入れてもね。まして観察だけして知ったつもりの愛への理解も推して知るべしです。

そして聞こえてくる侵略の音色。さあ共に生き残れるのか、愛し合う二人は。