全体に昭和………、そしてなぜ韓国。
冒頭ちょっとだけかと思ったら、もう延々韓国で韓国語で、部下の長瀬といちゃつく韓国ヤクザ若頭(←誰?韓流スター?) ただでさえ危機感薄いヒロインの行動も、外国だと余計に馬鹿かと。そして主人公の家出も、外国で未成年が行方不明って国際問題じゃ?

若頭が別パートの日本人ピアニストと似て見えたので、間違って襲われるのかと見てたらピアニストの役どころは生き別れの弟wで、お茶の間で『~だったりして☆』と笑い話にする一番ありえないコースが正解だとかw 笑うw 長瀬のヤクザも「タイガー&ドラゴン」「マイボス・マイヒーロー」と目新しくもなく、大名作と比べられてむしろ損かも。

そんなわけで、延々ディスりながら半笑いで見てしまいました。

韓国で盗難にあい、日本人律(長瀬智也)に食事をおごられてホッとするヒロイン凛華(吉岡里帆) でも実は律は犯人とぐる。売り飛ばそうと拉致の直前、心変わりした律に連れられて逃げ、律が12~15才に暮らしたという河原のバラックで寄り添い野宿することになる二人……(え、20年前?いつから置いてるベッド?)ここキービジュアルで、冒頭の律が既に死んでいる未来にヒロインが再び訪れて花を手向けたりするのですが……。 どっちの場面でも、その時点で住んでる人いそうでハラハラ。衛生面でもやもや。うっとりさせたい場面でしょうが無理ですorz

さて寄り添い野宿の続きに画面は戻って、目覚めると荷物は全て揃っていて律は去り、ヒロインは帰国。
その後若頭をかばって重傷を負った律は、ヒロインの言葉を思い出して何十年かぶりで日本に。余命のあるうちに生き別れた母に会おうとする……と、それがヒロインの関係者だったという超ミラクルw ヒロインが世話してる幼馴染ピアニスト(坂口健太郎)の母(大竹しのぶ)こそ、赤ん坊の彼に「律」という名前と指輪だけを残して捨てたその人だったのでした……!父親だろう人も有名指揮者、旋律の律だったんでしょうね。

怪しい男(六角精児)から聞き出した豪邸を訪ね、せっかく生母と運命の再会のはずだったのにヒロインが居合わせたせいでストーカー扱いされてしまう律。息子だと、分かってくれず歓迎されなかったこともショックでしょうが、母を守ろうとする他の子供が居たことにも傷ついたのでしょう。指輪も見せずに律は消えてしまいます。
それでも予告で坂口健太郎といたので、親子兄弟の名乗りはさておき「弟」と知り合うのね。その後もしかしたら音楽の才を見せたりしてw束の間の触れ合いに満たされて死んでいくのでしょうか。うーん、お涙頂戴は苦手ですが、素直に浸れないのはもっと嫌。

帰国してまず律が訪ねたのが、育った養護施設です。園長によれば、律ったら引き取った夫婦の赴任先ソウルで家出して、今に至るだそうですよ。そんな子が今更パスポート申請したら大騒ぎだったろうな、とか。幼馴染若菜(池脇千鶴)が、事故の後遺症でまるで当時の子供のまんま、律大好きと泊めてくれて「勉強もしてる」と小学生ドリル見せてきて、律も全部は読めない……と小笑いをとる場面。むしろそんな育ちなら、半分は読めた律、すごいんじゃないかとか。ツッコミに忙しくて気が散りすぎです。

ここまで書いて、ちらっと紹介記事みたら原作では韓国からオーストラリアへの養子だったそうですよ。なるほど韓国では多い国際養子縁組、日本では不自然だから海外赴任先での家出に。でもそれ、2才で養子10才家出な自国民を探さないのとは、事情が違いすぎですよねえ。更に設定27才!年齢も違いすぎ……。

また、幼馴染の息子の名前が魚w これ衝撃だったのですが原作では「母親が魚が好きだから」w これを母わかな、子さかな、と音を似せたアイディアはナイス。というか日本版リメイクで一番素敵な改変それかもしれません。

しまった、ディスりすぎて興味が湧いてきています。魚(大智)くんも見たい。