前者の物語の35年後が描かれる後者ですが正確には続編ではなく。弟子筋の方が亡き前者監督に捧げたオマージュなんだそうですよ。深夜に続けて放映していたので続けて録画。

正直前者は理解不能でした。淡々と、というかだらだら退屈な場面が細切れで続いていって特に山場なく終わり。出会いがあり別れがあり、でもだからなんなんですかー、風俗描写も含め、当時は衝撃的に斬新だったのかな。素人を起用したという主人公志ん魚(しんとと)にも、彼の落語にも惹かれませんでしたねえ。
そして35年、後者で主演の志ん田(松山ケンイチ)がもう廃業した志ん魚を探す旅に出る。
そうオマージュですが後者の映画はもっと普通に起伏があってあらすじがありますよw やっとみつけた志ん魚に1日限りの復帰を頼み込んだのに、大人の事情で志ん田が出ることに。でもそれじゃ筋が通らねえと思い詰めた志ん田は当日失踪。無事に志ん魚が高座を務めたその頃、志ん田も師匠の墓の前で予定の演目「出目金」を嬉々として演じていたのでした……。
納得の予定調和、でもその分記憶に残るものも特になかったかもw うーん映画って難しいw

若い落語家を演じた若者たちがおじさんになり(でんでん、若かったー)実業家やうどん屋となって現れたのは感慨深かったです。しかも、もう役者を引退したのにこの映画だけは出てくれたそうじゃないですか。その役者さんたちと同様、監督さんにとっても青春の1ページとして大切な作品だったんですね。