<吉良邸討ち入り 完全実況>
タイトル通り、MC古舘伊知郎が吉良邸討ち入りに密着実況。いやそれ何、イロモノねと思いつつ吉良上野介(西村雅彦)目当てで見たわけですが、これがなかなか面白かったです。

ドラマ部分は「おおーっとハシゴを踏み外しました」だのと時にヤイヤイ騒がしいw しかし展開がいわゆる知られた「忠臣蔵」とは違うんですよ。
なにしろ討ち入りの太鼓がない。そーっと静かに入り込み、まずは家臣が眠る長屋をかすがいで封鎖する(このかすがいの代金など、詳細な出納帳が残っているそうで「武士の家計簿」といい几帳面な人っているものですねw)自陣の数を多めに呼ばわった上に外から射かけ、元々バイトに近い下っ端はもう出てこない。戦闘義務のある者たちも、武器庫の弓槍が破壊済みで手が出ない、等々。なるほどこれなら、数に劣る浪士に死者がいなかったこともうなづけます。
途中途中にスタジオ解説が挟まりまして「これが見たかった」と終始ニコニコ有頂天な歴史の先生(磯田道史)のお言葉は説得力がありましたよ。

吉良が隠れていたのも、外の炭小屋でなく台所?
まあ確かに寝巻き姿で外に出るより家の中で隠れますか。それも西村吉良はきちんと着替えておりますよ。そして吉良と知られて自決させられたわけでなく、暗い倉庫にやみくもに突っ込んだ槍で刺されて「だから武士は嫌いじゃ……」と、時代劇としては見せ場なく絶命。高価そうな着物だがどうかと片肌脱がされ(きゃ☆)、松の廊下での刀傷と臣下の証言での身元確認でした。

近年はフランス史でも、ルイ16世が愚鈍で小太り説は処刑後に貶める意図で広められたもので、実際はすらっと長身イケメン語学堪能だったとか。婚礼の日にも「特になし」と書いていて非難の的だった日記は、猟果日記だったのでそりゃそう書くでしょうとか、諸説見直しがされてきていると聞きますし。これからもこういう発見が増えていくのかも。でもドラマ的には正しいよりも面白いが優先でしょうねw

また別の素材でシリーズ化をされるでしょうか。楽しみにしています。