当方ゆるスケオタで漫画好き、原案の漫画家久保ミツロウも大好きですから、楽しく見てます。
特に主題歌「History Maker」(ディーン・フジオカ)にのせ、イケメンスケーターが華麗に滑るオープニングは何度でもリピートできますねえ。

スポーツものにありがちなダメダメ素人がアスリートとして開花する話……ではなくて!主人公のユーリこと勝生勇利(22)は既にトップアスリートです。世界から6人しか出場できないグランプリファイナルに勝ち残ったんですから! 全日本選手権でも優勝を期待されたんですから! ……そのどっちもでボロボロにやらかし、引退をささやかれ九州の実家に逃げ帰るところから物語は始まるわけですがw

その実家な温泉宿に憧れのロシア選手ヴィクトルが現れ、コーチを申し出てきたり。ロシアの若手ユーリがそれを邪魔しにきてユーリvsユーリ対決が行われたり。SNSで各選手動向が即座に駆け巡る現代、スケートファンや選手コーチたちがざわつく様子がテンポ良く取り入れられています。そもそもコーチングの話も、主人公がそのロシア選手の演技を完コピした、いわばお遊び演技が盗撮でSNSにアップされ本人の目に触れたことから始まるんですからねw

スケート選手の練習に、氷上やバレエレッスンだけでなく陸上トレーニングもしっかり描かれています。
そして曲を決め、振り付けをしてもらい、滑り込んで行く過程はアニメで初めて知る視聴者もたくさんいるでしょう。シーズン初めはジャンプ難易度を落として、全体の完成度を優先させようという作戦、普通のことだと思うのですが……真央ちゃんや羽生くんに常にノーミスを期待する報道をみてると浸透してないですから~。アニメを通してでもより広まるといいかなと思いますよね。
どの選手の演技もトップ振付師宮本賢治が完全振り付け、実際に滑った動画を参考にしている作画は時に妖艶、時に失敗ジャンプやいまいちなスピン等のダメさもリアルに表現していて流石です(5回転……とはいかずとも、超高速ステップ等ありえない凄さも表現してもいいのにねー)
さらに表現力という要素のついて。

「性愛」を問われた主人公が経験なさすぎて、食欲から「愛とはカツ丼!」になる決断は成人だっちゅーにフザケてて、「もっと卵をからめるように!」と指導するコーチもコーチですけど、具体的で誰にもわかる描写ではあるでしょうw 大人っぽいプログラムを滑ってるジュニア選手なんて案外こんなものかも。 出場する試合の仕組みについても丁寧に説明が入るので、秋冬の週末にしょっちゅうスケートの試合が放送される理由が分かるでしょう(放映局が権利を持っているグランプリファイナルシリーズが、世界選手権を差し置いて最高峰として描かれているのは……大人の事情w)

今まで言われるままに滑るだけだった勇利が、大人のスケーターとして脱皮できるのか。世界に披露する自分の世界を、ヴィクトルコーチと共に作り上げることができるのか。ライバルのユリ男はどう立ちふさがるのか。楽しみです。

若干ホモくさい、もといBL臭がするのがなんちゅーか。でもまあスルーできる程度。息子と笑いながら見てます。
世界一スケートが上手い腐女子こと世界選手権女王メドベージェワ選手がBL要素を喜んでるのは通常運転として。およそアニメ見そうにないベテラン層プルシェンコやアシュリーワグナーも『これモデル私!』とツイートしてたりして。実在の選手は出てきませんが、この衣装は…この経歴は…とスケオタはうがった楽しみ方もできそうですw 主人公ユーリも、苗字の『かつき』は町田樹を思い出させますよねえ、ミツロウ氏が大ファンですしw ソチのメダリスト、デニス・テンが実はミドルネームがユーリなんだそうで、お国ではすっかり『うちのデニスが主人公のアニメを日本が作ってる!』と勘違いされちゃってた件も面白かったです。

ところで実写動画をベースの作画、素晴らしいのですが、ひとつだけ気になるのが……。同じ振り付けで二人三人が滑っている場面、ちょっとタイミングや腕の角度を変えられませんかねえ。完全に同じにしてはCGみたいです。余計に手間なのかなあ。時々コンマ何秒ずらすだけでも違うのになあ。