全国の主婦戦慄! 
果物が傷んだと殴られ、アイロンがけが不出来だと髪をつかんで部屋中引きずり回され、そんな奴の子なんて怖くて産めないよと思ったのがばれると更に殴られるんですよ(><)

と、そんなDVだけ延々とされたら見ていられませんが、1話の半分ほどはデパート外商ナオミ(広末涼子)がガンガンと売り上げる様子のむしろ楽しいドラマでした。特に中国人のやり手ババア(高畑淳子)相手に対等に渡り合って気に入られるところなんて痛快!上海育ちのまさにこんな知り合いを思い出して懐かしいです(彼女は盗みはしないだろうけどw)逞しいんだよねえ。
しかし、今はデキる女なナオミも実は、母を殴って暴れる父に怯えて育っていたのでした。それだけに、親友カナコ(内田有紀)が夫(佐藤隆太)に殴られていると知って許せず、助けを拒むカナコを叱咤激励し、エリート社員のDV夫から逃げる道を探ろうとします。

優しげな夫の佐藤隆太から笑顔が消えにじり寄ってくる、これから殴るぞな時間が恐ろしいです。周囲に言っても、いつもの笑顔で取り繕われたら信じてもらえない気がひしひしします。殴られ始めて1年のカナコが、逃げたい遊びたい的な希望はなにもなく、ストレスで味覚がおかしくなっているのか、もうずっと水が苦い「おいしい水が飲めたら」としか望みがなくなっていて悲壮なんです。

子供のいない専業主婦、引越してきたばかり。近所に知り合いもいなくて殴られてたら逃げ場がないですよね……。 途中、カナコ夫とそっくりの中国人が出てきた時には、商売を偽っていた夫がナオミにばれたと暴れ出すのかとハラハラしましたが……どうやら彼は、これから殺害計画を立てる時のいい駒になりそうですね。
 

「いっそ2人で殺そうか、あんたの旦那」
のセリフでバサッとエンド、以下次週という引きもよろしい。

予告や冒頭をみて、えーっと思ったのはどこへやら。すでに「殺せー!」と聖飢魔IIミサばりに叫んでいる私がおります。いてまえー!