三谷幸喜のいつもの嘘つき主人公。


ホント、どうしてそこ見栄はるかなw 嘘つくのかなw


小学生の息子がお父さんの職業を知らないとか、ナイナイ無い~。

この辺あまりつっこむと、三谷幸喜自身に子どもがいないこととか少年時代の父不在とか哀しくなっちゃうので、そういう家なんだよと思うしか無いんですが。離婚した母親がひきとっていたわけじゃなく、父子2人暮らしで、家に帰るといつもお父さん寝てるじゃないとか言うくせに父が何をして養っていてくれてるのか知らないとか、ぼんやりし過ぎでしょう。

(それより、学校での怪我で校医や町医者でなく総合病院に連れて来るって先生、初診料バカ高いのにもっとナイナイw)


さておき、総合病院で息子と鉢合わせる主人公。

ガンの診察で来てたくせに、咄嗟に「お父さんは医者だ」とか言っちゃって院内を見学に連れ回しますw 落とし物白衣を脱ぎ着のタイミングや、ちょっとした言葉遣いで、相手の大人はともかく息子は誤摩化しちゃうアドリブテクニックは、さすが紅天女候補(違)

挙げ句カンファレンスでも演説をぶちw

「お父さんみたいなお医者さんになりたい」

と言わしめた父の背中を追って息子は……


立派な俳優になったのでした(^^) チャンチャンw


冒頭、父が診察室に招き入れられていたのと同じ言葉で、成長した息子も呼ばれて楽屋を出ていく。この辺の掛け具合が上手くておおっとなって、やはりさすが三谷幸喜なのですが……。

だからこそ嘘が謎過ぎてそこもやっぱり三谷w


普通は切羽詰まるから嘘をつくのに、三谷が描くと自分から嘘つき始めるんだよねー。その後、自業自得で切羽詰まるんだよねー。

父の嘘を知った時の息子の反応も知りたかったです。結局は許してるわけだけどね、多分まずは呆れるよねw

結局、「父の背中」というモチーフだけで脚本並べても共通感はなく寄せ集めで連ドラにならなかった今作。終わりよければ全て良しではありますが。
並べ方が違ったらなーとやっぱり思いますです。
脇役や街での出来事がつながるぐらいの(「55才のハローライフ」的な)仕掛けはやはり欲しかったですね。