駆け落ちしたくせに、戻っても良いとの夫の連絡が事務的だと怒る妻。愛して欲しいならもっと分かり易くしましょうよ。


そんな美しくも不貞な妻とデキ婚し(他の男の胤だよね)、振り回される若き英官僚にあのベネディクト・カンバーバッチ。四角四面ながらも仕事は有能。子どもに優しい父で、この2人の組み合わせでなければ、お互い幸せな家庭を築けた筈なのに……。


20世紀初頭の英国周辺を舞台に、まずはねじくれた愛の物語が展開していきます。エピソードが転々と移っていくように思えるのは、壮大な原作があるのでしょうか。

冷えた夫婦生活にも、秘めた愛にも共感できないので、興味は貴族の生活や邸宅、小間使い、馬車、英国の街、田舎の風景といった美術に移りがちでした。つい、ネクタイの見慣れない結び目や手鏡や衣装のレースを見ちゃうw


それにしても主人公が朴念仁。妻の入浴中に踏み込んでしまい、うろたえて背を向けるとかw ご自慢のボディに見とれて欲しい妻がまた怒りますよ……すれ違い(><)

心惹かれる女性相手にも、何故か言い争いになるばかり。これがまた、じゃじゃ馬の女性人権運動家(田畑智子似w)でややこしい相手ですw 結局、もの静かで主張のない女は好きじゃないんでしょうね。

当時だって離婚の制度はあって皆に勧められるのに、それは出来ずに馬を抱きしめて泣くばかりです。

理不尽な人生を行進(パレード)に例えて、立ち止まれないと嘆く主人公はいったいどうなってしまうのか。


猥語が止まらない神父さまや、その妻と親友の不倫、社交界の噂好きなど脇役は結構好き放題に生きている様なのに真面目な主人公だけが何か上手くいかない様な。


裕福で優雅な生活の中にも、忍び寄る戦争の影…。

個人的にはあの妻にガツンと後悔をして欲しいですw