胸くそ悪い系。


さすがあの「告白」作者の原作らしく、細部まで行き届いた居心地の悪さです。


小学生の女の子が殺される。

それだけでも酷い話ですが、母親(小泉今日子)が居合わせた幼い友人たちにかける言葉はまさに呪い。

「絶対許さない」

「償いをしろ」

ひー(><)

また、それに応えて子どもたちも、1人は成長を止め(「フランス人形」)1人は武闘派になって子どもを狙う男を殺し(「PTA会臨時総会」)1人は引きこもり(「くまの兄妹」)……。

それぞれのやり方で償いを模索するけれども誰1人幸せにならず、犯人も捕まらず、どの話でもまた人が死んでいくという。あああ。


15年経っても「いつまでも変わらない」母キョンキョンも好演ですが、どの回も役者さんが熱演です。

1話の森山未來の御曹司具合、壊れ具合、絶妙。

2話の小池栄子の生真面目さ、冷たさ、周囲を刺激することでしょう。

3話の加瀬亮。また気がつかなかった、どんだけカメレオンなのか!


地上波ドラマでは出来ない映像表現がwowowでは出来ると監督がお喜びだそうですが、だからといってエロやグロが過激なわけでなく、主に筋立てがもう気色悪いです。目が離せません。最後で犯人はちゃんと分かって捕まるんでしょうか?むしろもっとひどいことになりはしないかとハラハラです。