あれれ、ここで?


中高時代の十枝子の生活にはとても興味があったのに。劇団入りする前のことや出自は明かされず、母の人形化すらいつからなのか不明のままだったのは肩すかしでした。

実家は焼けて崩れ落ち、死体を残してふらふらと去って行く十枝子。これからも巻き込まれる人がいるんだろうな、というだけで何も片のつかない終わり方で……。


でもそれで、いいのかも。

こんな育ちでこうなりました、とか。蜆は双子の妹でした、とか。人間にわかる理屈で謎解きされるより、十枝子という生き物がどこからか飛んで来て、またどこかへ飛び去って行くべきなのかも。その途中、散らばる鱗粉の毒にあたる人には不幸でも、十枝子の知ったこっちゃないわけで。


そして最後の最後は渋谷、しかも衣装もレトロじゃなくて似合わなかったのですが、そっちの「あれれ、ここ?」も、現代にもまだ十枝子は居るよ……的なことだったり?? むむむ。


とにかく、美波さんの美しさに魅せられた佳作。

地上波では出来ないでしょう。楽しみました、wowow万歳。