え、日本?? 日本なの??
『心臓病の男の子が勇気をもらうお話』はああ??
アニメですから、何度も予告見てて神木くんが日本語で喋ってても原作通りイギリスの話だとばっかり(笑)
ビル街を抜けた左ハンドルの車が、住宅街から山道へ。それでもツツジや石灯籠、竹藪と、明らかに日本な庭の中に建つ洋館が舞台でした。そして前述したように、アリエッティと出会う男の子ショウは、心臓の手術をもう何日か後に控えた病人です。なので、滅び行く借り暮らしを相哀れんではくれても、ドキドキハラハラな大事件や大立ち回りはアリッコナイのでした。
アリエッティのママを捕まえたのがお手伝いさんで、そう悪人でもないのが中途半端でもあり、いいところでもあり。捕まえて何がしたかったんだろう?
父の思い出に小人を語るおばあさま(英国とハーフ?クォーター?)が、最後ドールハウスに残ったハーブの香りに
「本当にいたのね!」
と喜んでくれたことでちょっと幸せな気持ちになりました(^^)おばあさまにも会わせてあげたかったゎ……。
原作が大好きでして、ハリウッドで子供向けに映画化されたのも昔見たんですよー(ハリポタでドラコ役の子が出てた)。マシンオタクのスピナーの改造車で下水道をぶっとばし、捕まって街に連れ出されたアリエッティたちと悪者は牛乳工場だったかでがんがん瓶を壊しながら追いかけっこしてました(笑)それはそれで原作とかけ離れていて頭痛かったですが、日本で今映像化するとこんな覇気が無いものになるのかと思うとそれもまた<ため息>
なのに☆が3つなのは、狩りならぬ”借り”、食器棚に続く裏道、寄せ集めなのに居心地良さそうな小人たちの居間などなど、美術を見ているだけで私は嬉しいからです!!!身体に対して水滴が大きくて、表面張力でぷるンとまとわりついたり涙が大きすぎたり(笑)お茶を注ぐにもプルプルしている、そんなディティールにもうっとり。お砂糖1つ台所にとりに行くだけにたっぷり尺を採ってくれたのも私は満足。
子供の頃良く、自分が小人になったらここに家を造ろうとか庭で思いましたよ。ああ、懐かしい……。
BBCドラマでは、ボタンが身体に対して大きすぎ(人間の服の一部を借りてる)だったり、壁紙が便せん封筒だったり、もっともっと借りてる感じ丸出しだったのも好きだったなー。
(せっかく日本で小人なら「くらやみの谷の小人たち」とか。「誰も知らない小さな国」とかの映像化も見たいものです)