エンディング最後、亡霊の様だった雪の中のイキがコート姿に変わっていました。仕事中でも恋をしても、心はいつも背広姿であの収容所に残されていたけれど、やっとそこに戻って1つになれた……ということなのでしょうか??


とにかく濃いい最終回でした!

石油はそりゃ最後にはでるだろうと思ってましたけれども。里井が戻ろうとしてスピーチしている最中の、まさにその時に吉報が入らなくても(笑)そして記者会見で社長を持ち上げるイキの姿に、去っていく里井。負けを認めざるを得ませんよね。
でも!
多分里井が負けたと思ったのは社長の座争いでしょう?それは違うのにー!あの社長ですら、自分の退陣を迫るイキに
「そんなに社長になりたいンか」
と突っかかる。そんな、今までイキが自分のために何かを欲しがったことがありますかー??

”戦争のない世の中のため”に目指した石油さえ出れば、あっさり辞表を出してしまうイキです。

とにかく出世が目的で仕事して来た里井や好き放題の栄華を尽くした社長、打倒イキに燃え続けた鮫島には、理解出来ない生き方がそこにはありました。

吹雪の雪原でただ歩くイキに、まさか仲間の墓前で死にに来たのかとハラハラ。いやでも彼には、遺骨を遺族に戻すプロジェクトがまだ残っているものね。
勝手な別れを告げられた千里も、殴り飛ばしてもいいのになんと待っていてくれるそうですよ。逆に彼女にとっても、陶芸を優先してつきあえる都合のいい男でもあったのでしょうが。
仲間の供養が進んで、雪原に佇むイキの心が身体と共に居られる様になったとき始めて、2人の将来を考えることが出来るのかもしれません。

これからの会社は組織だ! それが今の社会なのかと思うと、成功しているのかちょっと微妙な気持ちになりつつ。戦争のない社会だけは日本においては実現しましたよ。後半はずっと良いもの見せてもらいました。戦没者の冥福を祈ります。合掌。

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