優しい、というか生ぬるい?

”ためらったんですね”
だなんて、九十九が褒め言葉の様にいいましたけど。普通ためらうでしょ!殺人ですよ!!
その手を鈍らせた気持ちなんて、ただの保身だったかもしれないのに。イヤそれ以前に、彼女を襲う理由がもう自己中心的すぎて
研究>自分>>>越えられない壁>>女
呆然です。

言わないでくれ、と頼むことすらしていない。相手を人間と思ってないよね。
誰よりも大切な筈の婚約者を殺せる奴なんて人間の屑以下じゃないですか??いっそ地位財産目当ての婚約だとか、彼女が浮気してたとか、愛がない方がましだと思うのですが。

……ここで「古畑任三郎」での木村拓哉と比べるのは、反則だと思うんですけどねー。どうしても。あの悪役は鮮烈でした。彼なりに筋が通っていたし。そして古畑も「正義」として犯人を叱責する、その爽快感。

九十九は、謎を解くだけで「正義」がないンですよね。
その代わりに「優しい」のですが……。殺人者にまで優しくする必要があるのかなと(あー、ここでまたもや反則、右京さんに怒ってもらいたいー)

<居ない>ことこそが証拠、というトリックは面白かったです。
その証明のきっかけになったネズミ追跡や、大げさに怖がる丹原さんも(^^;;;)
また、しりとり療法が
「少なくとも1人には効いた」
と、さりげなく九十九自身の過去に触れるのも興味深かったです。誰がそれをしてくれたんでしょう。

大怪我、入院している彼女の家族が出てこないのは、若者向けの番組では良くあることですね。親よりも彼/彼女に世話してもらいたいのねー(^^;; )