女の子の出世ものテンプレート通り。
異例の抜擢、輝く上司、挫折、男との別れ、決断そして未来へ。
ダサく生きてきたヒロインが、あっという間にオシャレに変身することへの苦労も葛藤もまるでありませんでした。びっくり。

百貨店の布団売り場から、服飾売り場に移動になったヒロイン(香里奈)。
メガネかけたって、今の服がダサクたって、中身は香里奈なんだから。オシャレに目覚めたらキレイになるのは分かってるじゃない?
”どんな風に”学ぶのか。
そこを期待して見始めたのにー!!
オシャレし出したら一直線。上から下まで総取っ替え10パターン以上の通勤着を繰り出されて終わりだなんてガッカリだー!!費用はどっから出てるんだよー!!
(「プラダを着た悪魔」では、スタイリストがお下がりくれてたよね。)
例えば何か買おうとしてみて初めて、店員アドバイスのありがたみが分かったり。着回しや組み合わせの提案から上手になったり、しないのね。
マネキン通りに買いまくるにしても、山田太郎王子が準備金くれるなり、「貯金が底をついた」と聞いて”結婚資金じゃなかったのか”と恋人が焦るなりって段階はないのー??

…と、吼えていたら家人が一言。
「そういうドラマじゃないんだよ」
まあねー。
リアルは求められてないよねー。
いろんな服見られるのは楽しいしねー。
前日にちょうど、女3人集まって似合う服を買う苦労を嘆いていたところだっただけにドラマに夢を見すぎてしまいましたわ。

”黒木瞳が着付けるとマネキンが輝く”の場面でも
”コサージュ着けてホラ素敵!”の場面でも、
実をいうと違いがよく分かりませんデシタヨ。(いっそCGキラキラでもいいし「アマデウス」的解説でもいいから、納得させて欲しかったわー)

後半、ちょっと前のヒロインそっくりに地味メガネなコサージュデザイナーが出てきたときも、以前の自分を思い出して的にもしかして、彼女を変身させてあげちゃうのかも??とか思ったら全然そんな意図なく流れちゃうし。

せっかくだから連ドラでじっくり見たい話だと思いましたわ。
今度こそ、着こなしのヒントなど盛り込みつつ。

元同僚がヒロインを妬まずに、”自分の持ち場で全力投球すれば良かった”と考えていたのはホッとしました。異動先の服飾売り場でも、されて当然な指摘はあっても、不当なイジメは全くなかったよね。
いい職場だわ。