出た、おせん瞼の父!(違)

美味しいお酒のため、一升瓶にお重だけじゃなく七輪まで担いでくるおせんちゃん、気合い入ってます!
実は我が家も七輪愛好、この休日も庭でパタパタ七輪囲んで焼いて飲んでました。なんでも炭火で焼くと美味しくなるよねー。通りがかりのご近所さんも入ってくるから人数増える増える(笑)
ってのはさておき。

20余年も昔の話。追い出された、と本人も周囲も思っていた花板だったけれど大女将は彼の味を認めていた。帰ってきて欲しくてずっと道を用意していた。
いい話でしたわー。
最初は一方的に悪者にされた大女将も、職務として苦渋の選択だったことが分かったし、ちゃきちゃき大女将なりの情の表現も面白かったし。そして、やり方生き方の違う現女将おせんなら別の道があったかも、と考えさせられて次週へ。
あの屋台の贈り物は、リアルに考えたら、住処も定まらない人がどこに置くのとか、仕込み代はどうするとか。 つっこみどころは満載なんですが、まあ放浪の間に逆に人脈築いてたってことで、いやー、繁盛して良かったです(^^;;;;)

なにしろ西村雅彦ですよーん(嬉)
中途半端な訛りに寝癖頭で登場、「たこひきの竜」にニヤニヤしちゃいました。
白黒回想場面での板前姿も凛々しくって、”この人がきっとおとっつあん”とおせんが信じたのも無理ありませんね(贔屓目入ってますから!)
でも実際は出てった年があわず、怪我の経緯もウソ。
一升庵で心づくしをふるまわれても難癖ばかりで、口のへらないこと。
「いい材料なら、猿が焼いたって」   さ、猿…!

こんな人が、自慢の腕前を失って、しかも弟弟子が仕切る板場に戻ってくるわけがないの、よく分かります。引き留めても逆効果でしょう。でも、いちゃもんを言いになら来られる、って大女将ナイスです!
またその、外から分かるように幟まで立てた彼の味、一升庵の看板料理ってのが、まかない飯だった素朴な「とろろ飯」だったっていうのが更に憎いじゃないですかー。
板前から仲居まで勢揃いで竜さんをたてて礼を言う。竜さんも、兄弟子面して助言をする。
上座の竜さんがしみったれた落伍者風情だからこそ引き立つ場面でした。

そういえばとろろ、しばらく食べてません。それも、魚の煮汁で溶いたってどんな味になるんでしょう。室生寺で買ってきた自然薯がまたちょうどあるんですよ、こりゃ作ってみなくちゃです。

今日もおせんは可愛かったですねー。
雨に濡れた子犬の様な瞳でうるうると。差し掛ける傘も、どこで売ってるのか不思議な品。気になってた髪型も、お弁当作成中以外はまとめてスッキリしてて良かったです。
よっちゃんも一升庵流儀に染まってきた様子、もう出戻りがなさそうなだけでもホッとしました。でも月給5万はまだまだひっぱるのね(笑)