「蟲師」の次はこれ、オダジョー嫁(香椎)登場作品。
ウソです、ちょい役の松山ケンイチの為に借りたら彼女出ていたからびっくり。現在20歳、撮影時には立派に高校時代の筈なのにちっともそう見えません。顔が整い過ぎのせいかな?

物語……はほぼありません。
文化祭直前にバンド仲間が怪我しちゃって、テキトーにもう一人選んだら韓国からの留学生だったり、泊まり込みで練習したり、……ってエピソードはあっても、起承転結をつけるつもりはまったくなさそう。
女同士なにやら揉めてるぞーってことも、理由も顛末も、彼女達が仲間とモソモソ話してる要領を得ない日常からなーんとなく分かってくるだけ。名前だってそう。
つまりは、テロップで名前が出たり主人公がナレーションで自己紹介するような、役割やキャラが明確な映画じゃないってことです。

画面の空気を楽しめばいいんでしょうか。
高校の文化祭ってのは何日も続くものでしたっけ?
本番がいつかも分からないまま、彼女達と一緒に永遠に終らない文化祭の日々(「ビューティフルドリーマー」?)を体験するバーチャルリアリティーみたいでした。正直、私は退屈だったんですが、何度も何度も観ちゃう人がいても不思議じゃない。自分もバンドやってたことがある人ならたまらないだろうなー。

外国暮らし中の身としては、ソンさんに共感。通じてたり通じなかったりするもどかしい会話、あるある。
で、先生と用意してた母国紹介の展示なんかより、『仲間』と買い物して鍋作って泊まり込む方に熱中していくの。そりゃそうでしょう。
一生懸命ブルーハーツ覚えて、雨の中走って、一緒に笑って。とけ込んで行く姿が羨ましかったです。
でもなんで自分が誘われたのか、喧嘩のとばっちりだったなんてことは、一生知らない方がいいかも(^^;;)

最後にお目当て、松山くんは見事にフツーの子でした。
ソンさんが好きだ、と韓国語で必死の告白。でもソンさん日本語で答えてるのに(笑)
こういうのも、若いな、いいな。
とりあえず、明日日本語で告白されても返事は英語で返すことにします。って掃除の兄ちゃんかメンテナンスマンぐらいしか男の子と会ってないよ(><)