面白かった〜!途中まで。
そこは原作もそういう作りなので仕方がないというか、分かっていて見に行ったというか。
驚いたのは、レディスデイの昼間だったのに場内7割は老夫婦だったことです。さすが原作浅田次郎。
<ネタバレしてますよ>



 運のない武士(妻夫木)が出世を神頼み、のはずが拝んだ先は貧乏神(西田敏行)!それをかわすとお次は疫病神(赤井英和)。もうこの配役だけで関西の爺婆はどっかんどっかん受けてます。
 妻夫木のぐーたら兄(佐々木蔵之介)も、うどん屋(香川照之)も芸達者で素晴らしく、美味しい役所♪

 その調子でひらりひらりと、災厄を交わして逃げ延びる話、だと思って来た人は納得いかないだろうなぁ。
元々堅物な主人公、三度目の正直でやってきた死に神には、四角四面にきちんと死ぬとか言い出すからだんだん話が暗くなるし、爽快感のある盛り上げもせずに肩すかしで終わるし。なんじゃらほいです。

 とりあえず、武士の妻夫木くんが見られて満足。
ただし映画化を知って原作を読んだ時の脳内妻夫木くんの方が、滑舌よくって元妻(笛木)とのやりとりも艶っぽかったり。予想を超えるものは無かったですね?。
せっかくの生身ですから、愛の抱擁をねちっこくやって欲しかったのに抱き合うのも口づけも、生木を裂くように別れさせられた愛し合う2人、って感じではなかったわー。(単にそんな仲じゃないといえばそうかも。子供大きいし・笑)

 物語の後の主題歌(米米クラブ:御利益)に会わせたビデオが楽しくて、いい口直しでしたっ