仲間由紀恵・オダギリジョー主演ドラマの原作だから手にとってみたのですが。

 ええーっ西島くん(オダジョー)いないよ! 妙な警察精神科医もいないよ!!
「自分の顔が描けない」といういわくありげなヒロイン(孤児)の悩みは、影も形もありませんよ!(デッサンが下手だと、石膏像を描いても何故か自分に似てしまうという逆の説はあり・笑)
 過去、上司に似顔絵の捏造を強制されたことがヒロインのトラウマで物語のキモだっていうのに、その物語にこうも捏造を加えて「ドラマ化です♪」って、皮肉(^^;;;)

 でも、明るく前向きで賢いヒロイン(実家酪農家)は、ドラマでの仲間ちゃんのイメージそのものでした♪
「婦警たるもの!」って、幼い頃からの夢に燃えてるんだよね。公僕の鏡!!
なのに必死になればなるほど空回り。女は使えない、女はコレだから困る、婦警はイメージアップと人数合わせに使っとけ、といった男社会の仕打ちを、男性である筈の作者がサラッと描いていて、ヒロインの悔しさに共感が出来ました。(こういうの不思議に、女性の恨み節で読まされると辟易なんだよね)

 願わくばこんな婦警さんの熱意が、枯れることない警察でありますように!


*じゃすみんの「顔」弊レビューまとめは→こちら(ブログ外HPに跳びます)