えー、”黒秘書”スパイじゃないんだ??

 そんなわけで、意外な展開も嬉しい誤算も何一つ無い最終回。いや、島男とかおりの仲がいつのまにか(って、主人公なのに!)進展してることが驚きだったかな。
 ・・・守衛のおじさんと、飲み屋のサトエリ子ちゃんがくっついてたら良かったのにー。

 パソコンいじってるあいだは、声かけてもまったく気付かない集中力の鈴木島男。
・・・・そんなこと、初耳です(ハッカーの時は応対してたじゃん^^;;;)

 島男の頑張りに心打たれた高柳が、契約相手の「ちょこっと直せば」「簡単でしょ?」に激怒して席を立ち、ご破算。
その様子を嬉しそうにからかう島男、報告を聞いて当然だって顔の社員達。
 ・・・そんな、分かってる展開を楽しむドラマでしたねー。うんうん。

 社名が「鈴木ネジ」なのは、まだ残してあった会社登録をそのまま活かしたってことなんだよね?
 ラスト、表ではまた職人さんがネジつくってて、中では妻かおりがシステムの営業してて、夫島男がパソコン叩いてて。
 大会社をゆるがす製品を、こんな小さな会社が作ってるんだ・・・っていうドリームはいい感じでした。

 でも、その安心の源ってぶっとく芯の通った唯一の人:龍太のおかげ?
「島男なら、こうしたよね」
っていうセリフが生きるためにも、主人公こそいつもかわらない安心な人であって欲しかったのに。
 おまけにかおり側の気持ちや生い立ちなどなどまったく描かれず(高柳社長との仲を疑う島男に「違うんです!」って、結局どう違ったの?)恋の行方まったく盛り上がらず。
 ホテル主おひょいさん、高柳を刺した男、鈴木ネジの金を持ち逃げした男・・・サイドストーリーのネタがごろごろ転がったまま放置ですよ。

 けっこう楽しかったけど、毎回もったいなかった。そんなドラマでしたー。