トリアージ!
 麻酔消毒も人手も限られる緊急時、軽症者だけでなくあまりに重症な患者もやはり選別(トリアージ)され、斬り捨てなくてはならない・・・なんて残酷なんでしょう。でも必要な事なんですね・・・。

 目の前の家族がまだ息をしているのに
「『ほとんど助からない』から治療しない」
なんて言われたら、と思うと息が詰まります。一緒に見ていた家族を例えようもなく愛しく感じました。
 でも、選別が必要な理由も、選ぶ側の苦しみも、安全なTVのこっち側でなら理性で分かります。そうなると、逆上して権威を振りかざす国会議員様(仲村トオル)が憎たらしくてもう。
 あー、こういうのを「ハマってる」というのでしょうか。

 傷病者の家族と対峙する進藤先生。説教か?と思いきや、下手に出てお願いですよ。
「動けるのなら、他の人を助けに行ってくれ」
しかも涙目。凄いわこの人のカリスマ・・・・。

 一方の、非常用電源もある大病院のナナコ先生。
「**クンはイイコだから」って喘息の子を励ましていて驚愕。それって、もしも親御さんに何かあったら「ボクが悪い子だったから」になっちゃうじゃん!
 それでなくたって、自分の病気で迷惑をかけると気にしている子供なのに。

 さておき、スタッフも資材も混乱する中、備蓄倉庫の在処や、鍵を求めて走り回って、ボンベだ毛布だと便利屋にされてる若いドクターもとい、看護師クンに和みました。
 でもそれだけじゃなかったのね。
 彼がタンクを調べに屋上に上ると、夜の街が見える。真っ暗に電源の落ちた23区に、赤々とのぼる火の手!!
 笑わせ要員と思っていたから不意打ちで、鳥肌が立ちました。

 福岡から、東京の娘を心配する描写もなるほどです。そして「災害伝言ダイヤル」(171だっけ?)エンターテイメントでありながらタメになる!
 こういう番組をNHKでなく、民放の人気ドラマシリーズでしているって凄いことなのかもしれません。