去年が秀吉、今年は犬公方綱吉。草なぎくん時代劇シリーズ第2弾であります。
もとより史実そのままを期待するハズもなく。多少の無茶はいいんです。

 無駄な殺生を忌み嫌う、心優しい将軍。
 富も力もあったのに誰からも理解されず、愛する故郷館山に寄る自由もなかった哀しい人。 武士の忠義、仇討ちも切腹も命を軽んじるただの殺生で犯罪だ・・・なんてとても現世風ですよね。
 終盤、自分の人生を「犬を助けて、赤穂浪士を死なせた」と自嘲させる解釈はちょっと面白かったです。

 しかし、それを受けての側近(田辺誠一)が「愚か」だったと即答ってオイ!(^^;;;)
死んでいく人には嘘でいいから立派だったといってあげて〜っ

 また、夜のお江戸を側室連れてお散歩する将軍(^0^;;;)
 家老(西村雅彦!)の二心に気づく重要な展開ですので、無理だとか危ないとかそーいうことには目をつぶります。ええ、ぐいぐいと。
 そしてお気に入りの側室(深田恭子)を家に帰しちゃう。
 そんな〜お手つき女を、嫁ぎ先も世話せずに、拾い子コブ付で返してどうするんですか・・・とビックリしましたが。実家の旅籠を手伝う彼女、ちゃんと後々再登場して「江戸も暮らしやすくなった」という庶民の声をお届けしてくれました♪
 でもねぇ、あの時の拾い子をヒトコマ、出してくれたらもっと嬉しかったのにー。

 そしてそして、家老堀田の出番をもっと〜(^^;;;)

 そんなわけで、じゃすみん的にはメインだった御家老さまっ。
のっけから悪人面UPの西村さん御登場で嬉しい嬉しいっ♪権力を握って、とはいっても私腹を肥やした訳でなく家老達なりに仕事熱心だったのもポイントです。

 ポッと出の将軍を手玉にとって、廊下歩きながらも思わず大笑いっな大芝居、もっとずっと見ていたかったです。
 側室深キョンに色仕掛けを指南って、実はお手つきだったりしたりして、きゃ〜っ(”大奥に出入り”=「男終わってる」可能性大ですが ^^;;; そういうのは忘れてっ)
 最後も、立ち回りの末 がふっと血を吐いて絶命ですよっ きゃ〜っ

 裃も月代もお似合いで、大河でじっくりこういう役見せて欲しいなぁと改めて思いました。このさい「義経」でもいいですから。・・・って話逸れました。

 良くも悪くも軽くて現代風。子供が自分で歴史の本読んでみる良いきっかけになりそうです(そして、テレビは”演出””脚色”されてると知るわけですよ・笑)
 みょーなカメラワークに凝ったりせず、こういう平凡な話はフツーに撮って欲しいです。