「がんばって」

 アキの絵本。ああ・・・コレをきちんと受け取っていたら。灰をまけていたら。葬儀に参列できていたら。死に目に立ち会えたら。 こんなにも長く現実から目を背け続けることもなかったのかもしれないのに。
 でも、浮上しつつあるその時にアキのお父さんにきちんと会えて「もう充分だ」と言ってもらえたことはとても大事だったかも。・・・自分でも薄れつつある娘の記憶を、抱いてくれた人がいたことを知ったお父さんにとっても。

 いやー、泣いちゃいました。
 死ぬのは分かっているので気が進まなくてビデオ溜めていて。でも結局この見方は正解だったようです。最後、幸せそうに生活する朔やその後のみんなの姿や・・・・一番幸せだった時のアキと朔を見て終わりに出来たので。  ああ、思い出すと鼻水が。

 実は、恋物語、として見るには気持ちが寄り添えません。
あまりに完璧なアキ。取り乱したのなんてホンの一瞬。先生に、友人に、お別れの言葉を残して笑って死んでいくなんて!旅支度の為に朔が忍び込んだアキの部屋の、なんと整然と整っていることか!
 空港でだって、『あー、車椅子が借りられるのに朔』とイライラ見ていましたが、あそこまで体力消耗しちゃったのが「朔に迷惑かけられない」からって この重病人が!!

 でも、2人をとりまく両親同士のやりとりなどに泣けちゃうんですよ?。

 結婚衣装の写真を、アキの祖父母も欲しいという。
そうだよね、朔に大好きなおじいちゃんがいたように、アキにだって親戚がいて、可愛がられて育っているんです。朔だってアキを愛しているだろうけど、それとは違う愛がもっと長く続いてきた愛があちらこちらにあるんです。
 人が死ぬと、周りの人間は哀しい。恋人や友人だけじゃなく親や親戚も哀しい。
 このあったりまえのコト、でも原作ではポッカリ欠けていコトがきちんと描かれていて、ぐっとドラマに集中できました。

 そりゃ主人公は朔で、彼が廃人から回復していくのは嬉しかったのですが、やっぱりどんなに泣いても悲惨でも「自分のために泣いているだけ」という朔パパの言葉は的を射ていると思ってしまいます。
 きみは東京に逃げたじゃない。
 でも、アキの御両親は、娘が好きだったクリームコロッケを、その娘が居なくなっても2人きりで食べ続け、カーテンも家具もそのままに娘の居なくなった家に住み続けていたのよ。

 ・・・これってババ臭い見方なのかしら・・・。

 話数を確認するために公式サイトを覗いてビックリ。
来週またスペシャルがあるんですって?えええ〜、そういうのは要らないよ。先週泣いた自分がハズカシくなっちゃうじゃない。