サムライだ、棟居!!

「その年のクリスマスに何があったのか?」
黙して語らず、父を殺した相手かもしれない男を身を呈して救う棟居。
助けられた本人にもワケが分からず、てっきり詰問したり言い逃れしたりといった展開になると踏んでいた画面のこちらがわにも肩すかし。

 でも、30年抱えてきたモノをやはり黙って抱えていく。その哀しい決意は美しいのでした。
「殺しあいは何も産まない」
そうだよね。
(別人だよ、という幼なじみの意見もごもっとも。更に心当たりもなさそうなマッチョ刑事さん。今までの展開からすると「覚えてない」のは辛い記憶だから、とも受け取れますが。)

 ジョニーに日本人の俳優を(無理矢理)あてた意味も分かってきた気がします。
 回想で語られる孝行息子ジョニー。良くも悪くも見るたび「あ、ジョニーだ」と気になって気になって(^^;;;) これが記号のような黒人青年だったら、毎回別の俳優さんでも気がつかないかも。ああ、だからハリウッドでもなんちゃって日本人が配役されたりするんでしょうか・・・それはちょっと違うか。

 奥さんの死体が出て、バカ息子は失踪する。
そしてジョニーの母「ハルミ」はこおり恭子だった!やっぱり。でも作品世界の人はびっくり仰天なわけですよ。特ダネよ!!