お爺ちゃんの形見のカメラ。
レンズの向こうには、60年前にお爺ちゃんが恋した人が微笑んでいる。

 要はそのカメラを覗くと限定タイムスリップしてしまうわけですが、主人公がお爺ちゃんとそっくりで、恋人にも見分けつかないのはお約束(ラバウルから戻ってから変、とは言ってるけど・笑) その娘さんが、格好だけもんぺに三つ編みでも全く昔の人を感じさせないのも仕方ないか。

 それでも、彼女(柊留美)が大空襲で死んだだろうことを知って、助けたい気持ちとタイムパラドックスの狭間で悩む主人公(高橋一生)にはちょっとウルウル。自分の気持ちより、祖父がその人と結ばれてしまったら、お婆ちゃん(原佐知子)が大事な旦那様に会えなかったことになってしまうのを悪いと思ったりね。優しい孫なんだもん。

 それだけにねー。辻褄の会わないラストには「????」
お婆ちゃん=恋人になっちゃダメでしょう??過去が変わりすぎです(^^;;;)ハッピーエンドにしたかったのは分かりますが方向が間違ってるって。

 それよりも、見知らぬ老婆にお爺ちゃんの名で抱きつかれ、「惚けちゃってるんですよ、スミマセン」と謝る親族を後目に
「生きていたんだね」
と抱きしめて号泣でお願いしますよっ
(「蒲生邸事件」の最後を思い出しました)