草刈正雄のワイヤーアクション!!
ご老体に何をさせるんですか……笑

 「ピス健」なるピストル強盗が世間を賑わす明治の日本。狙われた富豪を守れなかった警察への失望に、大衆は引退した名探偵白井三郎(草刈正雄)の復活を熱望……しているのか?
 作家志望、それも推理小説作家を志す平井太郎(濱田岳)はエドガー・アラン・ポーを原書で読む教養を持ちながらも、人当たりが悪すぎてクズ拾いの仕事すら続かない。反抗的で愚痴放題、新聞記事に異を唱え、執筆を励まされてすら馬鹿にしたと噛み付く始末。
 しかしそんな太郎を穏やかに「先生」と呼び続け助けてくれ老人こそが、くだんの探偵では?と気づいた太郎は今まで揉めてきた相手に聞き込みを始め、ついに白井三郎を見つけ出す!

 いえ正確には、出前の相手が三郎だっただけ&探偵だ推理だ捜査だと騒いで張り込みバレ! 逃げ回るピス健(土平ドンペイ)相手に御大が、2階から華麗に飛び降りたり棒高跳び、飛び蹴りetcとアクションを披露することになっちゃったんですよー。迷惑千万!

 そんな大騒ぎの裏では、父庄兵衛(原田龍二)が殺された訳を追って裏社会に足を踏み入れる少女早苗(杏花)がいたり。探偵を引退に追い込んだらしき「10年前の事件」に言及する美女(松本若菜)がいたり。
今は無名の平井太郎が、のちの江戸川乱歩だそうなのですが。それを割り引いてもこれからの展開が楽しみです。