ついにトップ4が選ばれます!   

 ゆる〜く見てたので、このくらいに絞られてやっと名前とデザインが一致してきた感。  それでもテッサとへスターってどっちかが呼ばれる度に「え、今のどっち言った?」ってなってました。字面はかなり違うのに音になると冒頭のE音に続くS、Aで似てて。 ……老化かな(^^;;;)

 クリスチャンのメンターっぷりは見事で、デザインに関しては褒め言葉もダメ出しや助言も的確だったかと。そりゃティムは懐かしいですが、終盤は助言が裏目に出たり無視されることもままあったじゃないですか。ハイジだって台本通りだろうとはいえ途中で乱入するとろくなことにならなかったり。今回、急にもう2着作れとか「次のクリスチャンシリアーノの新作を作れ」とか言われないのは良かったですよ
ただ………
「私は発表会の前2日は食事しないわよ」
と、デザイナー達の食事休憩を責めるのは同業故の無茶ぶりで、アカンヤツでしたね(^^;;;;)

 てなわけで体験型ファッションショー。
それぞれにブースをもらい、飾り付けのイメージを工作系の別アーティストに伝えて制作を依頼。当然、思った通り!と大喜びの場合もあれば、もっと無個性な壁で良かったんだとぶら下がるオブジェを外してもらっていたり。そういえばヒーロースーツの回にもヒーローのイラストは同様に発注でしたよね。ヘアメイクだけじゃない、イメージを他者に伝えてコラボする能力も同時に試されている様です。
 当日は立食パーティの会場の壁にデザイナー達のブースが並び、いつものランウェイを見守るのとは違って、皆わいわいと各ブースを訪ねて回る形式に。質疑応答もあり。楽しくていいですよね(^^)  締めくくりには別室で、今までの作品すべてを並べて、個性や変遷も含めファイナル4が検討されました(放送後にすぐ視聴者に売り飛ばしてたシリーズでは出来なかった試みですね!)

 テッサのブースはは陶芸工房。モデルは着物インスパイアの茶色布組み合わせドレスで土をこねます。お母さんが陶芸家で「完成していない美=わびさび」を教えられて育ったそうですよ。なるほどだから黒と茶ばかりのミニマムデザインで、裾は切りっぱなしに(違) wabisabiを知らなかったデザイナー、ブランドンは『言ってくれれば良かったのに!』なんて言ってましたがw うーん最初からワビサビ推しをされたとて、切りっぱなしがわざとでなく雑に見えるならやはり問題だったのでは(^^;;;;)  それに働く女性の理想のドレス編でも、クライアントの好み無視でしたからねえ……。一方で『私の身体は私のもの』とフェミニズムな主張とミニマムなデザインは相性が良く、ブランドになれば顧客がつくだろうとニーナ。作りたい物がはっきりしているのが長所でも短所でもあります。

 一方いつもカラフルなへスターは、今回もキッチュ☆ クラシックな額縁の向こうは森とティーセット。ビニール素材を組み合わせたピンクなミニドレス(?)のギャルがポーズを取りお茶注いでくれます。アリスがアフリカンアメリカンなワンダーランドかな? 作りが悪い……のかどうか素人目にはよく分からないのですが、高そうには見えませんね。商業的にはそこは弱点なのかな? 並べたこれまでの服には、ニップレスだけのアレもw 選考免除となると絶対に度が過ぎる服を作るチャレンジャーなのをそれで思い出しました。

 コスチューム上等、コルセット大好きガロのブースは宇宙船。無機質な部屋に鎮座するモデルをとりまく紫の腕(壁の穴から生腕が出ていて動くのw) 完全にSFコスチュームなのに、モデルの真っ白でパーツの多いジャンプスーツは、各パーツ取り外せばなんと普通にも着られるんですってよ、お得ですw  そんなガロは、ここまでの助言をすべて取り入れて作品に活かしてきた、と審査団。服作りの腕に加えて、クライアントの意見を大事にする姿勢に好感度高いようですね。

 ビシュミは、メタリック素材で光背まで作り込んだゴージャスドレスを見せてくれました。その背中のパネルが自立しないからと、タイムリミット直前に髪と縫い合わせてませんでしたっけw 背面は縫製も荒かったようですが、正面からの見栄えは抜群。 荒れた街角にそびえる美女=「コンクリートの薔薇」ドキドキしますね。生まれ育ちはどうあれ誰でも美しい花を咲かせられるという強いメッセージです。当時からBlackLivesMatterを主張していたこと、今時のデザイナーとしてはメリットでしょう。 そして並べると案外カジュアルからゴージャスまでまんべんなく得意なのが分かります。ストリートのボマージャケットにリゾートなワンピース、パーティドレスとどんな場面でもビシュミの服でOK?

 白ワカメドレスが美しかったセバスチャンは、今回も絨毯のように厚いコットンパネルを折って、下地の薄いチュールに吊る不思議で難易度の高いドレスを制作。その灰色ドレスのモデルを彫刻に見立てて、ギリシャな柱に紫の花が咲く、黄色い壁の部屋に立たせましたよ。服に色彩がないから華やかな部屋にした、ってじゃあ、カラフルなドレスを作ったらいいじゃないとツッコまれて困惑(^^;;;;;) 物語がないのよ!と言われていましたが、作る側のブランドンから言わせたらこんないい服が作れるなら『これがストーリーだ!』と擁護されたり。

 以上をふまえた結果、脱落はテッサでした。

 次回はお宅訪問! どんな部屋で暮らしているのか毎回楽しみですよね。そしてビシュミが暮らすボルチモアは! 小さい頃の友達はみんな、殺されるかムショに入ってるかギャングになっているという地区にまだ住んでいるのかしら(^^;;;;)