中途半端に古いw

 現代の若者の生態を描く、のかと思いきや舞台が20年前。バブル時なら肩パッドや女子の前髪ですぐ時代特定できるのですが、そこまで特徴がなくてただちょっとイケテナイだけみたいになりますよね。公式を見に行ったらなるほどここから現代までをずっと描くのね。「東京」と銘打ちつつもマーケットはアジア全土だそうで、あえてファッションや小物の時代色を外したのでしょう。それにしても、冒頭のインタビュー形式で一言ずつ、いろんな人が「翔太って」と主人公に対するちぐはぐな印象を語っていく演出とかダサいんですけど~それも狙ってる? 

 代返、合コン、いつの間にか就活している友人達。そんな大学生あるあるのぬるま湯にどっぷり浸かっている翔太(竹財輝之助)でしたが、他の女子大の香須美(花影花音)と知り合ったことで粗末な身なりを気にし始めます。見立ててくれたブランド服は買えず、ホテルに行こう、と誘って付いてきたのにラブホでがっかりされる。夜景が見えてルームサービス頼めるところが良かったのかなw  そして裏切られ(?)女は結局、金。と傷ついた翔太は東京で上を目指すことに。
何がしたいとかなんだっていい、東京に住んでどっかいい会社入って高い服着て美味いもの食って、香須美みたいな女を見返してやる!だってさ。そんな叫びを聞かされた友人マルオくん(水間ロン)は呆れるでなく「翔太ならできるよ」と励ますんですよね…。地元に帰って教師になるつもりの彼には、上昇志向の翔太は眩しいのかな。って、千葉だよ、通勤圏内なのに?

 そんな動機で遅まきながら就活始めて、一流商社に入れたならいいじゃん…。そもそも彼女とはそんな真剣な交際でした?自分だってただ可愛くておしゃれな娘と寝てたってだけでは。なので物語自体は惹かれるものもなく。本当に20代だろう「友人」に囲まれた翔太=竹財さんは流石にちょっと若作りが苦しいのですが…この先の会社編、スーツ姿では本領発揮してくれるのでは!

 ねっとりセクシーな竹財輝之助の魅力にアジアが気づいてしまうw