旦那が生きてるですとー???

 メキシコからの通商視察団。
なんと代表は女性です。この女性蔑視のギリアドは、その目にどう映るのでしょう。
揃ってパーティに出席させられるメイドたち、ただし隻眼隻腕等、罪を償った傷が残るメイドは客前に出さずに帰されます。だって、ねえ。

 ところで回想の中、この狂ったギリアド共和国はウォーターフォード夫人の論文に端を発して出来上がっていったことが分かって驚愕です。どこか世間と隔絶した隠れ里育ちの、倫理観おかしい奴らが政権握ってしまったのかと思いたかったのに。支配する彼らもまた、ついこの前まで、普通の洋服を着て近所のバーにいたなんてorz
 そのギリアド組織の中ですら、ウォーターフォード夫人は演説できずに男だけで事を運ばれるなど女性は軽んじられていたのに。その行き着く果てのような現状に不満はないんでしょうか。理想が成就した結果女は読書を禁じられ、彼女が書いた本はもう誰も読めないんですよ! パーティで見せびらかされる子供たちだって、夫人が切望するオブフレッド経由の赤ん坊だって、女児ならばそのうち子供を産むだけの存在に(産めれば、ね。1回目をどの機会で試すのか…)なってしまう。ゲーッ

 管理官夫婦の前で代表に生活を問われ、「幸せです」と答えたことを悔やむオブフレッド、もといジューン。次に訪れた好機には真実を、拷問とレイプと幽閉の事実を語るのですが、返ってきたのは役に立たない憐憫の情だけ。代表女史には何もできない。だって、今回結んだ契約で輸出されるのは…侍女だから。
 えええ、諸外国でも人権無視で侍女に産ませたいってこと? そりゃあ嘘でも「本人が望んでいる」ことにしたいよね。 パンダの繁殖貸出を思い出しましたorz

メキシコのある町ではもう6年間赤ん坊が1人も生まれていないとか。ギリアドの無農薬有機農法が母胎にいいの?いやそれより、出生率激減なのに一夫一妻制を守っていたらロスが大きいということでしょう。

 めまいがするほど救いがない中、最後の最後で旦那生存情報! メッセージを託せるそうです。でもなんて言えばいいの。