牡丹灯籠は3話で成仏ー!

 え、かの有名な、朝だと思ったら違ったよのくだりは?別の怪談と混ぜて覚えてた? でも結局は愛し合う2人が、幸せそうに死んでいったんだからいいや。
 ただし許せないのは、幽霊からの賄賂wを受け取り札を剥がし、金無垢の仏様まで盗んだお世話夫婦! 結局は新三郎(中村七之助)がお露(上白石萌音)の幽霊を受け入れたとはいえ、夫婦がしたことは完全に人殺しの手引きですからね! 流石に悪事の自覚あり、取り調べ前にそそくさと逃げ出す夫婦…(実際、その100両はどうしたとなったら「幽霊が」では通らずに、強盗の嫌疑かけられそうですよね)

 一方お国(尾野真千子)と源三郎(柄本佑)は、遺言状を偽造、平左衛門(高嶋政伸)を釣りに誘って海に捨てる算段まで。何も知らぬげな平左衛門、釣りの前夜から泊まっていけと呑気な提案をするものだから、弟子の孝助(若葉竜也)は気が気でなくて…間違えて平左衛門を斬ってしまいましたよorz  旦那さまはちゃんと分かってて、2人が離れでいちゃつく間に殺害計画の証拠を探していたのに。
孝助による深手を負ったまま、浮気現場に踏み込んだ旦那さまは公式には源三郎に斬られ絶命。そのまま出奔した2人を追って婚家を出た孝助は、仇討ちを誓うのでした…。

 いやあ、電話もないニュースもない、聞き込みに顔写真も見せられない時代に人探しなんて雲を摑むようorz  荒んでいく孝助が不憫で仕方がないわけですが、そこは因果応報。100両を元手に成金になった世話夫婦と、今や酌婦で源三郎を養うお国がバッチリ知り合って、旦那(段田安則)がお国に貢いだの浮気だのと責める妻(犬山イヌコ)を追い剥ぎを装って殺す騒動にまで…! 更に偶然現れた、お露を診ていたお医者さま(谷原章介)が、成金オヤジとお国の両方を脅して殺し殺されw  お国が逃げ出す前になんとか間に合った孝助も見事仇を討ち!
 この世に悪は栄えなかったのでした。めでたしめでたし!

 終わってみれば、一番有名な牡丹灯籠の下りこそ賑やかし。平左衛門が浪人を斬り殺した発端から、その息子孝助が父の死の真相を知ってなお平左衛門を慕い仇討ちをやり遂げる、血なまぐさい人間の物語でしたよね。お江戸で原作落語聞いた人たちも、伏線すごーいとか、偶然同じ町に集まりすぎ!とか、ガヤガヤ騒いだのでしょうか(^^)