どん底で見出した光、それは地下アイドル。

 女が女性アイドルを熱烈応援ってことだってありますよねえ。出会いもそれぞれ。なので、ヒロイン愛(桜井ユキ)が、そのダメさ故にハナ(白石聖)に思い入れて行くのも全然あり。

エリート彼氏に捨てられ、携帯落とし、と泣きっ面に蜂の愛は、重い前髪で顔を隠して踊りもできずステージでもたもたするハナに……まずはイラついて、大声でディスってしまうのですがw 翌日謝りに行けば、なんと
『すぐ出来ることは、しようと……』
と、ハナったら前髪を切って現れるんですよ! しかもセルフカットというダサさw そのいじらしさにグッときて、もう毎日来る!めちゃ応援する!と宣言する愛って……まっすぐに愛せる人なんですね。

 しかし挿入される事情聴取の場面。『◯◯さんを突き落とし』いやあ、それがハナの苗字なのかとw 応援しすぎて愛憎もつれちゃったかと肝が冷えましたよ~。なんだ、それってハナのトップオタ野郎の名前だったとは。それなら良…くはないか。

 アイドルの世界は全く未知で、コール&レスポンスやサイリウムの使い方を愛と一緒にお勉強。終演後にはチェキ代とやらを払えば、1枚につき1分そのアイドルと話せてツーショット写真撮ってもらえるんですね。
あのハナにもちゃんとファンはいて、なんとチェキ60枚分(6万円!)を毎回買い占めてしまう太い=金払いのいい客! でも他のファンは増えないし、そのトップオタ瓜田(笠原秀幸)からは『自分の支払いで暮らしてる女』扱いでバカ呼ばわりされるんじゃ、たまったもんじゃありませんって。運営はそういう輩から守ってくれないの?
 可哀想なハナを救う!と、ハラスメントや業界のことを猛然と調べ始めた愛さん。具体的に何をどう思いついたのか、今まで他の誰かが思いつかない様なことなのかはわかりませんが、とにかく。古参ファンの助言でサニーサイドアップのセンター嬢も巻き込んで運営を説得。以降チェキは『グループ共通券』を買う仕組みに。独占はできないことになりました。
でもそれで収まるわけもなく、ハナに嫌味かました挙句、並び直してる間に暴れ出す瓜田。
「俺が買った洗濯機は~?」
いや、さすがにこの距離感は気持ち悪くて、やっぱりこいつ突き落としてもいいかもと思えてきたり……(^^;;;;;)

 刑事役にハライチ澤部。
 大阪NHK制作なので、エキストラ応募したんですよ。落ちましたけど。番組みながら、確かにこの会場には場違いだったと納得ですw