スーパースプレッダー編。改変、そう来ましたか。

 日本にはないはずのハートランドウイルス感染症を発症した患者、死亡。その後も感染被害は拡大し、全ての患者に接触した不顕性<元気な感染者=スーパースプレッダー>だろう男の家に、さっさと不法侵入する紐倉と高家なのですが……。目当ての彼はすでに病死後4、5日。実は本当のスーパースプレッダーは……、小学生の息子渉くん(込江大牙)だったのでした。

これ、原作では高家登場時のエピソード。親族の女子大生が亡くなり、押しかけてきた紐倉に否応なしに巻き込まれていく高家だったわけですが、ドラマではむしろスプレッダーの心情を思いやる善意の他人です。それ以上に違うのが、世間から『歩く生物兵器』とまで騒がれてしまい絶望する渉くんを紐倉が励まし慰めること!!

確かに、死に至る病を発症しないスーパースプレッダーは医学的に超貴重! 原作ではそれを生きて確保できなかった損失を(人道的にはともかく、医学的に)嘆く紐倉だったわけですから。一歩踏み込んで『君の存在が将来たくさんの人を救う!』とまで鼓舞したとして、キャラ的にも嘘じゃないですw 渉くんの両親が死んだり、恩師や友人が次々倒れた病は彼が媒介した『真実』を、とっとと本人に伝えろと言ってた論理とも矛盾しませんねw 両親を亡くしたばかりの小学生で可哀想、と接する牧野や高家とは、違う次元の話をしていますw

 そして、右手がメカな理由は飼い犬に傷を舐められ感染したから。でも犬を恨んだりしていない…と、これも世間から責められ怯える渉くんを慰める説話になっているわけですが……え、嘘なのかなw その辺、紐倉のつかみどころのない優しさで面白かったんじゃないでしょか。でも世間は紐倉博士のように論理で冷静には動かないので。病気をばらまいた子供としてやっぱり後ろ指さされるのでは。親もなく、これからの人生が真剣に心配です。どうとでも暮らせる医師の高家よりむしろ、渉君を助手として引き取って育ててやって欲しいほどですよ……。

 さて次回は永遠の若さの会!またドイヒーな紐倉が見られるの楽しみです(^^)