え、まさかのサシガメ&トリパノソーマがアニメーション!
主人公紐倉(山下智久)が寄生虫学者だというのにこの仕打ちw 資料映像ぐらいいくらでもあるでしょう~。え、虫のアップや顕微鏡映像なんてキモ~いって嫌がられないための配慮なの?じゃあ、なんでヘビはいいのw ヘビはw

 原作漫画ファンでして、「ネメシスの杖」発売当時から 2時間ドラマか、NHK『トトリ』みたいなドラマになったらと妄想。「アンナチュラル」で感染症が扱われた時には、連ドラでこれができるならイケるじゃん!と思っていたのですが。まさかの山Pで(^^;;;) 喜びより戸惑いの方が大きいかも~。でも続刊から登場の高家を初回の話に組み込む改変や、濱田岳、菜々緒の配役はなるほど納得で楽しめそうです。
(それにしても今期、南米の寄生虫二件w 南米在住経験者としては心穏やかじゃなーいorz)

 物語の始まりは、片目が腫れた救急患者の連続死……。
感染症「シャーガス病」ではないか、という匿名の調査を担当する牧野(菜々緒)が探し当てた『専門家』はなんと、植物園を私有して住む大富豪にして大変人紐倉博士(山下智久) 「天才」を自称する紐倉の、手続き無視の時短調査で、告発した高家医師(濱田岳)も判明、病名も確定。
ただしサシガメが寄生虫を媒介する「シャーガス病」を南米でもらってきたわけでなく、周囲に感染もせず、どうやら過去に「チチクチオイル」とやらをアトピーに効くと売り出して感染禍を引き起こした関係者が死亡していて……人為感染?

 事件の匂いがしてきましたが、紐倉はめんどくさがり、高家医師はクビが怖く、牧野の上司も上層の圧力で解決したくないw(チチクチオイル、特保マークついてたんですってよ!)
ただ一人牧野だけが、正義のために……もとい。よろずクレーム処理な現所属『サイエンス&メディカル対策室』からなる早で元の外務省に、それも手柄をひっさげて戻るために!お偉いさんの過去を暴こうがお構いなしで調査したい! で、紐倉氏へのエサはパスポートw 密輸疑惑の渡航禁止を、牧野の口利きで解いてもらうためには重い腰を上げて協力しますよ~。

 で、結局は「チチクチオイル」事件被害者のお父さん、ファーガス病に感染した娘が自死したという江里口(風間杜夫)が、近所で感染サシガメを飼育。当時の関係者を誘拐しては感染させていたのでしたが……。
犯行を止めようと説得する高家と違い、飼育&実験施設や情熱を讃える斜め上の紐倉(^^;;;;) どうせならそれを復讐に使わずに、娘さんが悩んでいたアトピーの治療薬開発をすればいいのに、あなたになら出来る、と。逮捕される江里口に未来に続く助言をするのでした。
わざと、症状が一番重い写真を遺影にしているエピソードからの、可愛い笑顔の写真を褒められ、亡き娘さんの命名を父が必死に語る場面。グッときました。事件自体は簡素化されていますが、印象深かった場面が上手に散りばめられていて満足です。高家と紐倉、牧野の違いも際立っていてナイスチームじゃないですか。

 そしてお役人の世界は変わらず。チチクチオイル事件の元凶だった倉井(相島一之)は、世間的には特にお咎めなく退職金がっぽりで自主退職、牧野の手柄にはあまりならなかった模様です。
紐倉は念願のパスポート回復……でなく、一往復しか出来ない(仮)を手に入れw 失職した高家医師は、なんだかんだ、紐倉の助手として高給で雇ってもらうことになるのでした~。2話はどの話をするんだろうワクワク。

 あ、ここまで読み返したら紐倉の右手の義手に触れてませんでしたw 義手がなくとも変人でキャラ立ってる紐倉氏なのに、山Pの美貌とあいまって耽美すぎてあざとくてw 原作では筋電義手を入れたばかりでリハビリ中の紐倉氏、ドラマではそんな困った描写が出てきていなかったのでは。幻肢痛があったり力の入れ具合が下手だったりは、高家と同居が始まってからのエピソードのなるのかもしれませんね。